顔面移植で他人の顔を手に入れたリチャード・ノリス
リチャード・ノリスは1997年に銃の発砲事故で自分の顔面の大半を損傷してしまいました。彼は当時22歳。
左の写真はリチャード・ノリスが高校生のときの写真。そして右の写真は事故後の写真。。。
なぜこのようなことになってしまったのか?理由は彼自身も覚えていないらしい。それもそうだろう。自分が手に取ったショットガンが暴発し、次の瞬間には血の雨が降ってた。なにがなんだか分からなくパニック状態になっていたに違いない。。。すぐ間近にいた母親はもっとパニックだったろう。。。ふと息子から目を離した次の瞬間。。。暴発音がしたと振り返ると息子の顔下半分がなくなっているのだ。。。奇跡的に一命を取りとめたがもう気軽に外には出られなくなってしまった。それもそうだ外に出るたびに周りの人達の視線を感じ、変な目で見られる環境に誰が行きたくなるだろう。。。
こんな環境を避けるためにリチャード・ノリスはバージニア州の山奥の家で引きこもりになってしまう。家の中の鏡を隠し、顔を常に隠している状態での暮らしは10年間程続きました。
でもリチャードの人生は母親がした一本の電話で激変します。
母と話したボルティモアのロドリゲス医師(DR. Eduardo Rodriguez)、彼はリチャードに新しい顔を作ることを約束したのです。
2012年3月19日に始まったこのリチャード・ノリスの顔面手術は最も広範囲の顔の全面移植 になり
何十回もの長時間手術になりました。。。それもただの移植手術ではありません。顔の下半分が無いので再構築手術と言ったほうがいいでしょう。
これが手術後の写真です。
もとの顔とは違い手術針の縫目が痛々しいですが、なくなった顎も鼻も構築されています!
手術後から少し時間がたち髪の毛も生えてきてもう普通の顔!、歩いていてももう彼が変な目で見られることはないでしょう。
この移植された顔は幼くして亡くなってしまった21歳のジョシュア君の顔をいただいた顔です。リチャードにはジョシュア君の顎、歯と舌が移植されました。
最近リチャード・ノリスがジョシュア君の兄弟と会、リチャードが感謝の気持ちを伝えていました。自分に代2の人生をくれた家族。。。感謝しても感謝しきれません。